ロボジョイちゃれんじ教室

9-2 TETRIXの活用

第1回「設計・製作編1」

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ここでは、TETRIXを使ってロボット競技会に出場した、福井県立武生工業高校ロボット工学部の活動を通して、TETRIXの活用事例を紹介していきます。


◆はじめに

私たち武生工業高校ロボット工学部は、毎年全国高等学校ロボット競技大会に出場しています。
そこで今回私たちはTETRIXを使って競技に挑戦しました。

まず今年のルールを説明します。

競技は、真珠で有名な三重県の英虞湾に見立てたコースで、リモコン型ロボットと船に見立てた自律型ロボット(以降、船ロボットと呼びます)を使って行います。

リモコン型ロボットは「スタートゴールエリア」から出発し、真珠をとるため「真珠貝エリア」を目指します。
途中、「スロープ①」をのぼると「港エリア」があります。
ここで船ロボットが待ち構え、リモコン型ロボットを上に乗せ「スロープ②」まで移動します。
「真珠貝エリア」で真珠をとったリモコン型ロボットは、「スロープ②」をのぼり、また船ロボットの上に乗り「港エリア」を移動します。
「スロープ①」を下り、「装飾エリア」に真珠を飾り、「スタートゴールエリア」に戻ればゴールです。

実際のコースはこのようになっています。

この競技で使用する船ロボットは、プログラムによる自走式のロボットでなければならないため、私たちはTETRIXマインドストームを用いて製作することを考えました。

TETRIXとマインドストームを使用する理由としては、以下のようなことが挙げられます。
(1) ロボット工学部では、レゴ マインドストームを使用したロボット競技(WRO)に参加しているので、マインドストームのプログラムに慣れている。
→ EV3を利用することも可能ですが、今回はよりプログラムに慣れているNXTを使用することにしました。

(2) TETRIXの部品とアルミの材料を結合するパーツが揃っている。
→ DCモーターのように、板状のアルミの材料に結合しにくい形の部品も、マウンターが用意されているため簡単に結合できる。

(3) 大型のロボットを作ることができる強力なDCモーターや、正確に動作するサーボモーター、大きなタイヤが揃っている。

このような利点を活かして、私たちはTETRIXNXTで船ロボットを製作することにしました。

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