ロボジョイちゃれんじ教室

18-1 SPIKEプライム入門

第1回「ライトマトリクスに描く」

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この連載では「レゴ エデュケーションSPIKEプライム(以下、SPIKE)」を使ったPython(SPIKEアプリ)によるプログラミングの方法を紹介します。


◆Pythonとは?

Python(パイソン)はプログラミング言語の一つです。Pythonは教育や人工知能の研究など様々な分野で使われていて、人気があります。 Pythonの主な特徴はオブジェクト指向を採用していることです。オブジェクト指向というのはプログラムの機能をオブジェクトという単位で切り分けて扱う手法のことです。オブジェクト指向は複雑なプログラムを作る場合に効果を発揮します
SPIKEアプリはPythonに最初から対応していますので、すぐにPythonを使ったプログラミングを始めることができます。 必要な操作はSPIKEアプリを起動して、「新しいプロジェクト」→「パイソン」→「作成する」を選択するだけです。

こちらがプログラミング用の画面です。
「ワードブロック」ではブロックを組み合わせてプログラムを作ってきましたが、このPythonでは文字だけを使ってプログラムを作ります。パッと見ただけでは、意味がわからないと思いますので、細かく紹介します。

画面に書かれている文字はプログラム(ソースコード)です。新しくプログラムを作ると、自動的にサンプルが入力されています。 左の1、2、3、…という数字は行番号です。この数字は行数を見るだけのものなので、入力する必要はありません。 1~4行目のプログラムはSPIKEのハブを動かすために下準備を行っています。ここを真面目に理解しようとすると大変なので、ひとまずは内容は気にせず、そのまま使ってかまいません。

画面の右側にあるのはナレッジベース(ヘルプ画面)です。
ここを順に読んでいけば、使い方を覚えることができるはず、、、ですが、「ライブラリ」とか「インポート」とか難しい言葉がいっぱい出てくるので読みこなすのは大変かもしれません。
画面右下にある黄色いボタンは「実行」ボタンです。有線または無線でラージハブと接続した状態で、これをクリックしてみましょう。

プログラムを実行すると、ハブのライトマトリクスに顔のマークが表示されました。 プログラムの意味は次の通りです。
(1~2行目)SPIKE用の命令を使えるように設定しています。
(4行目)PrimeHubというクラスからオブジェクトを作成します。
(6行目)ライトマトリクスに画像を表示します。「'HAPPY'」が顔のマークに対応しています。
1~4行目を実行することにより、hubという名前のオブジェクト(プログラムの部品)を通じてSPIKE用の関数が使えるようになります。ここの部分は丸暗記で使ってかまいません。
light_matrix.show_image関数の書式は「オブジェクト名.light_matrix.show_image('画像の名前' [,明るさ1~100])」です。第1引数の画像の名前は60種類以上が登録されています。第2引数を省略すると明るさは100になります。

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