ロボジョイちゃれんじ教室

10-2 ロボット競技に役立つEV3機構入門

第4回「カム機構の仕組み」と「ラックアンドピニオンの仕組み」


【問題2の答え】

では、答えを見てみましょう。

正解は左図のように置きます。

スライダクランク機構のスライダ部をラックに変更します。
スライダクランク機構は、回転運動を往復直線運動に変える機構でした。これによって歯車を回転させるとラックが往復直線運動を行います。

次に、ラックは直線運動をピニオンの回転運動に変えます。そのためラックが往復直線運動をするとピニオンが往復回転運動を行います。

この2つの機構を組み合わせることで、スライダクランク機構によって回転運動を往復直線運動に変え、ラックが往復直線運動することによってピニオンが往復回転運動を行います。

実際に動かした様子はこちら
右側の歯車を回転させると、ラックが往復直線運動を行い、ピニオンが往復回転運動を行います。手で右側の歯車を回転させてのピニオンの様子を確認してみましょう。

この問題の答えはクランクを歯車にしていますが、必ずしも歯車である必要はありません。

このテーマでは、ラックとピニオンを使うことで、回転運動を直線運動に変える仕組みについて説明しました。